管理者・監事候補「認定管理士」を紹介 外部管理者方式等 日管連理事らが法人設立 日管連管理組合サポートセンター

投稿日:2025年02月11日 作成者:福井英樹 (98 ヒット)

外部管理者方式、管理組合とマンション管理士とのマッチングをサポートー。一般社団法人日本マンション管理士会連合会(日管連)幹部のマンション管理士らが、外部管理者方式等における管理者・監事候補の紹介や、業務の履行保証を行う一般社団法人を1月20日付けで設立した。23日には母体の日管連と業務提携契約を締結し、事業展開に向け動き出した。

「マッチング」を行うのは「日管連管理組合サポートセンター」(NKS)。役員は日管連の副会長・理事ら15人で理事長には高辻潤司・日管連副会長が就任。顧問として瀬下義浩・日管連会長も名を連ねた。

会員は、日管連が実施する外部管理者のスペシャリストとしての研修を修了し、効果測定で優秀な成績を収めた「認定マンション管理士」で組織する。

2月以降に日管連と連携し会員を募る。高辻理事長によれば、「認定マンション管理士」は今年1月末時点で約900人。

入会要件は「認定マンション管理士」で▽マンション管理士賠償責任保険に加入▽管理者業務などで管理組合の預金口座印鑑を保管している場合は、日管連の「管理組合損害補償金給付制度」を利用ーの二つ。

同制度は、日管連会員会所属マンション管理士が外部管理者方式等に際し管理組合の預金口座印鑑を預かる場合、不正行為による管理組合財産の毀損に対し、最大3億円を補償金として給付する。

「認定マンション管理士」だけが加入できる制度だ。

日管連は「認定マンション管理士」による外部管理者方式を推進する制度の整備に取り組んできたが、定款上会員管理士会の活動支援等が目的の日管連では、こうした事業の実施が困難だったため、別法人を設け事業展開を図ることにした。

業務のイメージを上図(省略)に示した。外部管理者方式の導入を検討する管理組合の希望や要件に応じ、会員の中から管理者・監事候補をピックアップ。管理組合と合意した場合、マッチングが成立し、当該管理士と業務委任契約を結んでもらう。会員には定期的に研修を実施するなどして、質の向上に努める。

当該管理士はNKSに契約書、業務報告書等を提出し、NKSが契約期間の管理等を行う。業務に関する助言・指導を実施したり、管理組合側からの相談、クレームにも対応する。

管理士が不測の事態、また管理組合の意向などで契約期間中の業務などが遂行できなくなった場合は、契約締結時にあらかじめ定めた「バックアップマンション管理士」と名付けた別の会員が業務を継続する業務履行保証制度も整えた。

マッチングは既存マンションに加え新築でも行う予定。管理会社が管理者に就任する「管理業者管理者方式」が採用されるマンションで、監事をマッチングするケースも想定している。自主管理は、現時点では対象外。

本部は東京都文京区の日管連事務所、事務局は静岡・浜松の静岡県マンション管理士会事務所に設けた。

 

NKSの高辻理事長

おととし1月、日管連に設置された「認定マンション管理士普及プロジェクトチーム」でチーム長を務めていた。2月に会員対象となるマンション管理士に入会を呼び掛け、「3月くらいから事業の本格稼働を行いたい」と意気込む。

管理組合とマンション管理士の「マッチング」だけでなく、業務履行保証などのバックアップ体制を整備しており「相談体制等も含めてバックアップをしっかりやっていきたい」と話した。

以上、マンション管理新聞第1293号より


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