タイル剥落、配管損傷で断水 能登半島地震 管理会社にヒアリング
1月1日午後4時10分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、志賀町で最大震度7を記録した。気象庁は石川県能登に大津波警報を発表。輪島市では1.2メートル以上の津波が到達した。
1日の気象庁発表によれば、マグニチュードは7.6(暫定値)。マンションでも揺れによるタイルの剥離・剥落、給水設備の破損による断水・漏水などの被害が報告されている。
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北陸・信越地方で総合管理受託戸数が多い管理会社を対象に、地震による受託マンションの被害状況、会社の対応状況を尋ねた。1月23日までに回答が寄せられた管理会社6社の取り組みなどをまとめ、左表(省略)に示した。被害状況は外壁タイルの剥落、配管など給水設備の損傷に断水断水・漏水が多く、機械式駐車場が停止したマンションもあった。
エレベーターの停止も多数発生。今回の調査で少なくとも200件以上の停止が明らかになった。エレベーターのロープが破断したケースもあった。
地震に対し、各社の反応は迅速だった。大和ライフネクストはこれまで石川・富山・福井・新潟のマンション全棟で巡回訪問を行った。
レーベンコミュニティも北陸地方の全物件で臨時建物点検と応急処置を行っている。
日本ハウズイングは、新潟県内の断水した物件に営繕社員が張り付き仮復旧対応、水使用量に関する注意事項の周知・対応を実施した。12日には日本赤十字社を通じ500万円を寄付した。
以上、マンション管理新聞第1259号より