給水システム変更に助成 直圧直結・増圧直結 公道増設管交換費 豊中市
投稿日:2023年06月13日 作成者:福井英樹 (550 ヒット)
豊中市上下水道局は6月1日、2023年度新規事業の「直結式給水切替工事助成金制度」を開始した。既存共同住宅等で受水槽方式から直圧直結や増圧直結式に変更する場合に公道の増設水道管の交換工事費用を補助する。
同局給排水サービス課によれば、こうした助成制度の創設は大阪府内で初めて。
助成金額は同局が積算基準で算出した工事費用で上限50万円。共同住宅等の敷地内は補助対象外。
同課によれば、直圧直結や増圧直結式に変更する場合、局の水道本管から分岐した公道内の増設管の口径を太くする「増径工事」が必要になる場合が大半を占める。
こうした埋設管は公道内にあるが「局の管理ではなくて、あくまで施設の方の所有物になる。このため給水方式変更工事に際しては施設側が公道内の埋設管の交換費用も負担することになっている。
助成条件は増径工事後の口径が75ミリ以下であることなど。同助成金制度を開始した6月1日以降に建てられた受水槽方式の新築は補助対象外。
同課によれば、23年度の助成予定件数は60件程度を見込んでいる。
水理計算にもよるが同市内における直圧直結は「大体5階建て20戸程度」、増圧直結は「15階建200戸程度」は適用可能。
以上、マンション管理新聞第1238号より