22回目で『1割の壁』超える 22年度の合格率過去最高の11.5% 前回比で1.6ポイント上昇 マンション管理士試験
難関として知られるマンション管理士試験の合格率が2022年度、11.5%に達した。合格率が1割を超えたのは01年度の第1回試験以降、これが初めて。毎年公表される「合格最低点」も、今回過去最高となる40問を記録している。同試験の合格率・合格最低点の推移をまとめてみた。
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01年度の第1回試験~22年度試験における合格最低点・合格率を左グラフに示した(ここでは省略)。試験の一部免除者の合格最低点は表記の5問減となる。
合格率・合格最低点は毎年、試験実施期間が公表するが、合格最低点を公表するようになったのは第2回試験(02年度)からで、01年度は未公表。当時のマンション管理新聞の調べでは、想定合格最低点は38問だった。
合格最低点も初の40問台に
試験の合格最低点はこの20年間、おおむね34~38問で推移してきた。これまでの「最高点」だった38問は03.13.15.18.21年度と過去5回記録されている。
最低は04年度の30問。この年は問題の難易度が高かったのか、他の年を大幅に下回っている。
合格率は7.0%~9.9%で、それまで最高だった11年度の9.3%を0.6ポイントも上回り、過去最高を記録していた。22年度は前回比で1.6ポイントも上昇し、一気に「1割の壁」を超えた形になった。受験者のレベルが上がっているということか。
最低合格率は02年度の7.0%。9万6906人が受験した第1回試験(01年度)の合格率は7.4%。試験開始当初は7%台が散見されたが、ここ10年では7%台は18年度の1回しかない。
訂 正
1月15日付第1225号16面のマンション管理士試験結果を報じる記事で「同試験の出題ミスは12年度、17年度と過去2回あった」とありますが、20年度試験でも出題ミスがありました。記事の表記に「20年度」を加え、試験の出題ミスは「過去3回」に訂正します。
以上、マンション管理新聞第1226号より