マンションの「寿命」、平均40.3年 東京カンテイ 建て替え実施の276件を調査
建て替えられたマンションの「寿命」、平均で40.3年ー。東京カンテイ(本社東京、長田千江美社長)が22年10月31日に発表した建て替えに関する調査で、こんなデータが示されている。8年前に行った同様の調査では33.4年で、7年余り寿命が延びた形だ。前回調査以降新たに111件の建て替えが確認されている、としている。
これまでの建て替え全国282事例(290マンション)のうち、新旧竣工年の比較が不可能な6物件を除く276件で検証した。
△建て替え後非区分所有建物・投資型・賃貸物件になった△1棟買い取りで建て替えが行われ全戸が分譲された1物件は対象外。災害、構造上の問題で建て替えられた、また、昭和に実施された旧公団団地の建て替えなど正確なデータがそろわない物件も対象から除外している。
調査では「マンションの竣工年から建て替え物件が竣工するまでの期間」を「建て替えられたマンションの寿命」と定義した。
276件の建て替え時期で最も多かったのは「築40年以上50年未満」。全体の34.4%(95件)に上る。「築30年以上40年未満」が28.6%で続く。
前回調査では「築30年以上40年未満」が36.5%で最多。東京カンテイは「ボリュームゾーンが長期化の方にスライドして『長寿命化』が進んでいる」とみている。」
サンプルが10件以上ある5都府県で平均寿命が最も長かったのは東京都で42.1年。最も短かったのは兵庫県で31.9年だった。
都府県別の建て替え件数は東京都が178件と全体の63.1%を占めた。
以上、マンション管理新聞第1225号「管理トピックス」より。