大阪で初の管理計画認定 ローレルハイツ茨木総持寺第1号棟「適正評価」と同時申請も初 茨木市
大阪府茨木市は10月26日、マンション管理計画認定制度で同25日に「ローレルハイツ茨木総持寺第1号棟」を認定したと発表した。同市によれば、市の認定第1号。自治体に直接申請した場合は認定日から掲載が遅れることがあるため前後する可能性はあるが、現時点では公表に同意したマンションの中では大阪府で初の認定マンションになる。
市居住政策課によれば、認定申請は10月中旬ごろ受けた。一般社団法人マンション管理業協会(管理協)の「マンション管理適正評価制度」を併用し、公益財団法人マンション管理センターの「管理計画認定手続支援サービス」を利用した。
管理協によれば、「適正評価」と「管理計画認定」の同時申請はこれが初めてだ。
市では同センターが発行する「事前確認適合証」の提出を必須にしているため支援サービスを使っている。
管理協の「マンション管理適正評価サイト」によれば、管理評価総獲得ポイントは88で星四つ。サイトの登録公開日は10月21日。
申請はこの数日前。評価サイトの建物写真には10月31日に管理計画認定のロゴが付いた。
茨木市の管理計画認定制度は国と同様で独自基準はない。管理適正評価制度の審査項目には国の管理計画認定基準や、内容によっては自治体の独自基準の項目も含まれているため管理計画認定における事前確認ができる。
認定に必要なデータは一般的に管理協から同センターに提供されセンターが管理組合に事前確認適合証を発行する形になっている。
88ポイント星四つ評価 築48年、ここも高経年
同市への認定申請の手数料は長期修繕計画が一つの場合は3600円。同課によれば、市から郵送する納付書に記載の指定口座に振り込む。
管理適正評価制度と併用する場合、管理協ヘのシステム登録料5500円が必要だが、管理協によれば来年3月31日まで無料。委託先の管理会社等が同制度の評価・申請手数料を設定している場合は別途手数料代がかかる。
他に同センターのシステム利用料1万円が必要。
同課によれば、今回の認定申請に関し同マンションから相談はなかった。認定通知書は認定日の10月25日に郵送した。現時点で認定制度への問い合わせはあるが、他に認定申請を受けているマンションははない。
同課は「管理状況等に課題を抱えている高経年マンションが多い中で積極的に管理の底上げをしているわけだから非常に良いことだと思う」と話す。
以上、マンション管理新聞第1219号より。