マンションストック戸数(2021年末) 685万9000戸に 建て替え件数270件(4/1現在)
国土交通省は6月28日、マンション建て替えの実施状況を公表した。
今年4月1日現在の建て替え実施件数は270件で実施中の41件を加えると311件。前年同期比で実施件数は16件増加した。
311件中、2002年に施行されたマンション建替え円滑化法を活用したのは140件。同法に基づかない建て替えは171件でこちらの方が多い。実施件数は前年同日比で増加なし。同法に基づく建て替え実施件数は同比7件増。
阪神・淡路大震災、東日本大震災、熊本地震による建て替え(115件)は含んでいない。
同省は同日、21年末現在の分譲マンションストック戸数を20年末比10万6000戸増の約685万9000戸と発表した。このうち、いわゆる旧耐震基準マンションは約103万戸。
全ストック戸数のおおむね15%に及ぶ計算だ。
居住人口は前回調査比57万人減の約1516万人。20年の国勢調査による1世帯当たり平均人員が2.21と前回比で0.12縮小した影響によるものだが、従来通り「国民の1割超が居住している推計となる」としており、結論は変わっていない。
同日発表された同年末現在の築後30、40,50年以上のストック戸数は、築30年以上40年未満は同比4万9000戸増の約133万5000戸。
築40年以上50年未満は同7万戸増の94万5000戸。築50年以上は同5万3000戸増の21万1000戸。
築50年以上が20万戸を超えたのは今回が初めて。
築40年以上のストックは昨年末時点で115万6000戸。前回調査から12万3000戸増え、ストック戸数総数の16.9%となっている。
築40年以上のストック戸数は10年後の31年末には約249万1000戸に達する見通しだ。
以上、マンション管理新聞第1210号「管理トピックス」より。