「助成金」で導入ケースも 新4K・8K放送どうする? テクノパルネット「ブロコン設置有無確認」を
マンションの新4K・8K衛星放送対応に多忙を極めている会社がある。テクノパルネット(本社東京)だ。
その取り組みの一つが「CSブロックコンバーター」(ブロコン)と呼ばれる設備対策だ。ブロコンはBSとCS(現・スカパー!)を受信するために設置された旧型設備。実はブロコンが設置されていると、昨年12月から始まったBS4K6チャンネルのうち、NHKBSを含む3チャンネルが受信できない。東京オリンピック・パラリンピック中継に力を入れるNHKBSが受信できないとクレームになりかねず、同社に問い合わせが多いのはそのためだ。
ブロコンは生産をを終了しており、故障したら交換不可で、故障すると現行放送のBS、CSが視聴できなくなる。
「ブロコンが設置されていないか確認を」と同社では話す。
ところで、NHKBS4Kの視聴可否をテレビで確認する方法がある、という。
「BS放送の無料チャンネルでディーラーライフというディズニーチャンネルがある。受信できていればNHKBS4Kは受信できていると判断できる」
同社が取り組んでいるもう一つが4K・8K全チャンネル対応だ。現在放送されている4KBSは右旋で放送されているが、新4K8K放送には左旋の電波も使われるため、アンテナやブースター、分岐分配器、テレビ端末など全ての機器交換および機器の増設が必要となる。
同社は国の助成金制度を使って新4K・8K対応を実施した実績がある。4K・8K放送導入工事に対して助成金が出るのはなく、あくまで左旋電波が漏洩してしまう機器のみが助成金の対象となっている。
対象となったマンション(117世帯)は専有部内のテレビ端子が漏洩電波が発生する同軸ケーブル直付けタイプだったため、助成金対象となり、工事費300万円のうち助成金が150万円出た。助成金は予算が少ないため早い者勝ちの状況だ。
助成金の対象になるかどうかは「助成金機器リスト」(業者登録が必要)で確認できる。テクノパルネットに問い合わせてみては。
以上、マンション管理新聞第1108号より。