『一括受電』最高裁判決も紹介 判例解説セミナー 判決文の「読み方」も指南 3/26マンション管理センター 

投稿日:2019年04月09日 作成者:福井英樹 (2161 ヒット)

 公益財団法人マンション管理センターは3月26日、東京・神保町の日本教育会館でセミナーを開いた。佐藤貴美弁護士がマンション管理に関する裁判例を解説した。専有部分の高圧一括受電化を巡る3月5日の最高裁判決など、五つの判例を紹介し、当日は115人が参加した。
3月5日の最高裁判決について、佐藤弁護士は「高圧一括受電を全面的に駄目とするような判決とまでいえるのか、少し注意が必要」だと述べた。「共同利益の背反性の判断については、また別になし得る可能性がある」とした上で、裁判所が否定したのは、あくまで個別契約の解約を義務づけた部分が総会決議や管理規約などのルールで縛るべき範囲に入らない、といった点だと指摘した。
 マンション管理を巡る判決の読み方・捉え方についても言及。
 「判決を確認するときは結論や要旨だけを見てこうだ、と決めつけるのではなく、判決の全文を見る。その中で必要な情報を取っていくことも必要」と述べた。
 以上、マンション管理新聞第1101号(2019年4月5日)より。

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