災害対策出動保険を開発 管理協 東京海上日動と連携協定 マンション管理新聞第1091号より
投稿日:2018年12月27日 作成者:福井英樹 (1932 ヒット)
一般社団法人マンション管理業協会(管理協、岡本潮理事長)は12月12日、東京海上日動火災保険(本社、東京、北沢利文社長)と連携協定を結んだ、と発表した。協定に基づき取り組む第1弾として、災害発生時に管理会社が負担する費用を補償する「災害対策出動保険」を開発した。
同保険は激甚災害に指定されるなどの大規模災害時、居住者への説明会や罹災証明・公的制度の申請、応援人員の宿泊費・交通手段等の調達、仮設トイレなどライフラインの調達、といった緊急対応費用を補償する。
管理協によれば災害時は管理組合が機能していない可能性が高く、管理会社にとって緊急対応費用の負担の在り方が課題となる場合がある。保険の開発でこうした金銭リスクを回避し、居住者に対してより確実な対応ができるメリットが生まれる。
管理業界・管理会社が行っている事業リスクの分析に基づく保険や居住者の高齢化に伴うリスクに対する保険の開発等も検討する。
協定の内容は①建物・設備の保全②居住者の生命・安全に関わる各種制度の組成③保険の活用による生活総合サービス・コミュニティー形成支援④管理業の成長発展・社会的評価の向上に向けた保険の組成⑤その他2者の協議で別途合意した事項ーの5項目で、同項目について幅広く連携・協力していく。