被災現場とライフライン 支援ネットOSAKA 11/11 大阪でセミナー
NPO法人マンション管理支援ネットOSAKAは11月11日、大阪駅前第2ビルの大阪市立総合生涯学習センターでセミナーを開く。当日は川口宜人マンション管理士が「被災現場(地震・台風)とライフラインについて」、大野潤管理士が「地震保険は有益か?事例紹介」、小林道雄1級建築士が「地震大国日本でのマンションの備えは」のタイトルでそれぞれ講演する。浜田英則管理士による最近の判例の解説もある。質疑応答も行う。
午後1時25分から4時40分まで。無料。定員先着60人。10月28日締め切り。
問い合わせは☎06(6444)1400へ。
以上、マンション管理新聞第1085号より。
南海トラフ大地震は最大マグニチュード8~9と首都直下型地震以上に規模は大きいといわれています。
静岡・和歌山・高知など茨城以南の九州・沖縄までのエリアで大きな被害が想定されています。
被害が大きくなるのは津波が大きな原因の一つで、大阪駅周辺では、浸水深は約2メートルに達し、地下街は水没するといわれています。
そして、同地震は今現在も含めて、明日以降いつ起こってもおかしくないといわれています。
しかしながら、当該巨大地震という大きなリスクを認識しながらもすぐに行動に移せない傾向があります。
先日の大阪北部地震や西日本豪雨、さらに台風21号の際にも、ベランダの仕切り板等の破損、廊下側手すり下のケイカル板等の破損、また、水道、電気等のライフラインがストップするなど、相当被害が拡大した地域があったようです。
最近のマンションで防災グッズ倉庫が整備されているにもかかわらず、運用方法がわからず現場であたふたとしたようで、急遽、防災対策委員会を立ち上げたところもあります。
防災マニュアル作成等の準備行動に移すこと自体、大変なエネルギーが伴うため、緊急でないなら、つい先送りをしてしまいます。
東日本大震災では、津波が来てもすぐに避難しなかった人が多かったといわれており、自分に被害が予想される状況下にあったとしても、「自分は大丈夫」とリスクを楽観視してしまいます。
緊急事態に生死を分ける心理の働きを、災害時に行動に移せない今が教訓を活かすときなのかもしれません。
上記セミナーはそういう意味においても、有意義であると思われます。