復元屋 建物診断時にタイル採取・見本焼・本生産 焼き上げたタイルは「保管・管理」、適時出荷へ マンション管理新聞第1070号より
外壁タイルの補修でとかくトラブルになりやすいのが「色違い」や「色のムラ」だ。実際、張り直しに発展したケースも少なくない。
大規模修繕工事では施工業者を決定してから補修タイル発注するのが一般的なため、見本焼きから本生産までの時間が短かすぎる点にトラブルの原因があるとの指摘が多かった。
そんな中、建物診断時など大規模修繕工事実施時より以前にタイルを焼き上げておく新「タイル補修システム」を完成させ、好評を博している会社がある。タイル生産で90年を超える歴史を持つアカイタイル(本社愛知県常滑市)が運営する復原屋(本社同、赤井祐二社長)だ。
同社が人気を博す理由は、満足のいくまで焼き上げられる時間的な余裕があることはもちろんだが、タイル採取費用(東京・神奈川・千葉・埼玉および東海3件)や採取したタイルをもとに実施する見本焼き(通常のツブ見本)がそれぞれ無料という点にもある。
見本焼きがOKとなれば生産したタイルは同社の倉庫で管理・保管してくれる。保管は最長1年間まで無料だ。
同社のタイル復元技術は定評のあるところだ。東京駅丸の内駅の内駅舎の保存・復元工事や東京中央郵便局の復元プロジェクトなど日本有数の復元を手掛けてきている。
新「タイル補修システム」はすでに、管理会社や改修コンサルタントからの受注実績を伸ばしている。
建て替えよりも長命化が主流の時代。色合いや風合いが価値となるヴィンテージマンションが増加していく中で、「タイル補修システム」が今後の主流となることは間違いなさそうだ。
株式会社 復原屋 (株式会社 アカイタイル)
〒479-0003 愛知県常滑市金山字北大根山8-1
TEL:0569-84-2002 FAX:0569-42-2982
E-MAIL:info@fukugenya.jp URL:www.fukugenya.jp
以上、マンション管理新聞第1070号「大規模修繕TOPICS]より。
小職も竣工後、第一回目の大規模修繕工事を終えたばかりのタイル張りのマンションが、全体の外観は非常に美しくなっているのですが、タイルをやり替えた個所が微妙に色が異なって、絆創膏を貼ったようになていて、全体の美観をスポイルしてしまっている光景をよく現認することがあります。
当該、新「タイル補修システム」を導入すれば、その点が是正され、タイル張りマンションにとっては、朗報となることでしょう。