防災対策「進まず」5割超 住民アンケート調査 被災後の生活、「自宅」が8割弱 つなぐネット
マンション全体の防災対策、「進んでいない」が5割超ー。つなぐネットコミュニケーションズが3月2日に公表したマンションでの防災対策に関するアンケート調査結果で、住民のこんな意識が明らかになった。
地震で被災後の生活の場所、家庭やマンション全体の防災対策、防災マニュアルなどについて尋ねた。
被災後に想定している生活の場所は「自宅マンションでの生活を継続すると思う」が78.4%でトップ(グラフ①省略)。
地震で不安な点は「家族の安否」(59.1%)、「マンション建物や設備の被害」(57.2%)、「自宅での被災生活」(52.6%)がトップ3。
マンション全体の防災対策では「まあまあ進んでいると思う」は40.1%を占めたが「あまり進んでいないと思う」(44.5%)と「全く進んでいないと思う」(10.6%)で、5割超が対策は進んでいないと感じている(グラフ②省略)。
対策が進まない理由は「よく分らないが、なんとなく大丈夫のような気がしている人が多そうだから」が36.6%で最多。「大地震などを経験したことがなく実感が湧かない人が多そうだから」(36.2%)、「どこまで備えれば安心なのか、分らない人が多そうだから」(34.0%)と続く。
防災マニュアルの有無では「分らない」が49.2%で最多。「ある」は30.8%。「なし」は16.8%。
発電機や食料、災害用トイレなどの防災備蓄品は「ある」47.0%。「ない」18.7%。「分らない」が33.77%を占めている。
以上、マンション管理新聞第1232号「管理トピックス」より