管理適正評価制度 登録数が100件を突破 24年度末に『1万超』目標 獲得ポイント、『満点』は6件
一般社団法人マンション管理業協会(管理協)が4月に開始した「マンション管理適正評価制度」の登録数が11月1日、100件に達した。14日時点で124件に上っている。管理協は11月10日の理事会で2022年度の登録目標数を「1000を超える管理組合」と定めた。24年度末の登録目標予定数は1万超と設定している。
管理協ホームページの「マンション管理適正評価サイト」に11月14日時点で公開されている124マンションの情報を基に星の数や戸数別・築年数別の件数などを調べた。最高評価の「☆☆☆☆☆(星五つ)は124件中43件で登録数の34.7%だった。
全体では星四つが48件で最多。登録数全体の38.7%を占めた(表①省略)。
星三つは30件、星二つが3件。星一つと星ゼロはなかった。
星五つの43件中管理評価総獲得ポイントが100,つまり満点だったのは6件(表②省略)。
最も多いのは、星五つ評価の下限値となる同90で12件。
星四つで最高の同89は48件中1件。同82と同71がそれぞれ6件と最多。星三つも最高の同69は1件だけ。下限値の同50が5件と最も多い。星二つの3件はいずれも40ポイント台だった。
戸数別では、星の数にかかわらず100戸未満が多い。最少は星四つの13戸だった。
星五つは51~100戸が12件で最多だが、601戸以上が計7件あり比較的他の星の数よりも規模が大きい。1000戸超の1件は4棟1213戸で全登録数の中で最多。
星四つは50戸以下が25件、星三つも同20件と最も多い。
築年数別では、星五つは築6~10年が9件で最多。築11~15年と築5年以下がそれぞれ8件。星四つは築26年~30年が9件で最も多い。星三つは築31~35年が6件でトップ。
築36年以上では星五つは1件しかないが、星四つは11件、星三つが6件と比較的多い。
最高は築50年で星三つの1件。最少は築1年で星五つ3件と星四つ・星三つのそれぞれ1件。
管理委託形態では124件中122件が管理会社への全部委託。残る2件は一部委託だったが、いずれも星四つで管理評価総獲得ポイントは87と83。
124件中委託管理会社名が公開されているのは108件。最も多かったのは東急コミュニティーで30件。三井不動産レジデシャルサービスが13件、伊藤忠アーバンコミュニティと近鉄住宅管理がそれぞれ12件で続いている。
管理評価総獲得ポイント100の6件では三井不動産レジデンシャルサービスが2件、三菱地所コミュニティ・野村不動産パートナーズ・東京建物アメニティサポート・相鉄リビングサポートが各1件だった。
以上、マンション管理新聞第1220号より。