区分所有管理士試験2012年度(25年3月)で終了 管理協 区分所有管理士会
福井英樹マンション管理士が所属する「区分所有管理士会」ならびに「高層住宅管理業協会」から、小職に通知がありました。区分所有管理士試験が2012年度(25年3月)で終了とのこと。制度開始当初に目指した総合的な専門家が時代の変遷とともに必要とされなくなったことや、試験による管理会社の資質向上等、一定の役割を終えたとする。区分所有管理士の登録者数は2956人で、マンション管理士を併せ持つものは極端に少ない。当該試験は受験資格(管理会社の管理職以上、もしくは管理会社実務経験3年以上)が要求され、当該資格を有する者がマンション管理士になると、「即実践」が推定。今後、区分所有管理士の試験が廃止されると、マンション管理士兼任者も増えることがないので、ますます、同兼任者は重宝がられることになります。区分所有管理士の研修制度や更新は今後も継続し、管理協は、管理業務主任者との業務の役割分担を今後の区分所有管理士活用の研究課題としていくとのこと。
(一社)日本マンション管理士会連合会の瀬下理事(兼プロナーズ理事)もその著書の中で「その存在は大きく、マンション管理適正化法に貢献すること大」とのべられています。
なお、同協会には「マンション維持修繕技術者」資格がありますが、こちらは維持修繕技術のハード面の公的資格であり、マンション管理士等が若干不得意とする分野であり、年々受験者も増えていっています。今後は当該資格にシフトしていく動きがあるようです。現在のところ、公的資格ですが、国家資格となることの余地もあるのではないでしょうか?小職も受験しましたが、過去問題に対する解説書(解答のみ)がなく、記述式もあり、3時間強に及ぶ試験ですので、そこそこ、ハードルが高いように思います。事務系のマンション管理士には取得をお勧めいたします。ハード面に強いマンション管理士を目指しましょう。